2009.2.16

1.  私は、「安倍、福田と二代の政権が1年足らずで瓦解した真の原因は、社会のあらゆる分野に格差を拡大した市場経済万能主義の『構造改革』と、日米同盟一辺倒で『戦争のできる国』に転換を謀る自公政権に対する国民の強い不満・批判の高まりによる政権の行き詰まりであった」と、繰り返し指摘してきた。
 だから麻生内閣は、この反省の上に、「格差是正・国民生活優先の内需拡大と憲法理念を守る政治」に転換すべきだが、それは「無い物ねだり」であろう。その実現ためには総選挙で与野党逆転を勝ち取る以外にないとも述べてきた。



2.
 生内閣発足から4か月余りだが、指摘したとおりの事態が進行している。
 麻生内閣は、(1)「やるやる」と言いながら民意を問う総選挙を回避し、(2)「今は政局より政策」と言いながら年内に補正予算を提出せず、(3)緊急を要する野党提出の雇用関連4法案を否決させ、(4)国民の7割が批判する「2兆円の定額給付金」の説明を二転三転させ、(5)「100年に一度の経済危機」と叫んで重点不明の大型予算を組む一方で消費後退を招く「3年後の消費税増税」にこだわり、(6)今頃になって「郵政民営化に賛成でなかった」と責任回避の醜態を演じ、(7)そして「これまでの改革を否定するのではなく改革を進化させる」と、破綻が明白な新自由主義路線に固執するなど、混乱と不信の極みである。



3.  したがって、麻生内閣の支持率は、発足時50%前後からわずか4か月余りで軒並み10%台に急落し、昨日発表の日本テレビの世論調査では9.7%と、ついに1ケタ台に落ち込んだ。そして不支持率も70%を超え始めた。これは、01年の森内閣に続く歴史的低水準で、政権末期症状である。
  こうした事態を受けて、与党内には動揺が広がり、例によって「麻生では選挙は闘えない。もう選挙の邪魔だ」「予算が上ったら新党だ」「次の総理の玉がない。今はじっと耐えるしかない」とかまびすしいようだ。彼らには、首を切られ住宅も失い、路頭に放り出される労働者など眼中にない。保身しかないのだ。



4.  これほど内閣に、いや政治に不信が強い時は、総選挙で国民の声を聞く他にない。与党は、内閣支持率を上げるために、早くも補正予算を口にし、また首相の首のすげ替えを画策し、時間稼ぎを謀るであろう。これを許してはならない。
  そのためには、(1)国会論議を徹底して、外需依存から格差是正・国民生活優先の内需拡大への転換を図る、(2)参議院での補正予算関連法案の否決による両院協議会で「2兆円の定額給付金」の修正を求める、(3)3月末頃の来年度予算関連法案の否決による両院協議会で「消費税増税条項」の削除を求める、(4)これにより3月末の話し合い解散か、拒否する場合の「首相問責決議」で解散に追い込む―ことを基本に政府を追い込むことが大事だ。



5.  早期解散・総選挙に追い込み、与野党逆転・政権交代によって「格差是正・国民生活優先の内需拡大と憲法理念を守る」社会民主主義的政治に転換するまたとないチャンスである! そのために、選挙区における全同志の奮闘と比例代表・社民党の前進に向け、旧来に倍する運動に眦をけっして奮起しよう!



以 上