2009.5.1

 すべての働く仲間の皆さんに、第80回メーデーに当たり、連帯のメッセージを送ります。

 メーデーは、今から123年前の1886年5月1日、米国・シカゴの労働者が8時間労働制を求め、弾圧に抗してストライキに起ち上がったことに始まり、全世界に広がってきました。「8時間は仕事に、8時間は休息に、8時間は自由に」というスローガンは、人間らしく働き人間らしく生きる権利宣言=人間宣言と言えます。
 
 この20年余り、世界を席巻した市場経済万能論に立つ新自由主義によって、一握りの多国籍大企業と資本家たちは空前の利益に浴する一方で、働く人々の状態は多少の差があるにせよ悪化してきました。その上、新自由主義の帰結である今日の深刻な経済危機によって、さらに雇用も賃金も切り縮められつつあります。今こそ、人間らしい労働と生活を求め、産別・企業を超えて団結して起ち上がる時です。

 日本の大企業は、「構造改革」によってこの6年過去最高益を更新し続け、株主配当は約4倍に伸び、資本金10億円以上の企業の内部留保は140兆円にも上ります。
 しかしその下で、勤労者の所得は10年連続で低下し、中でも年収200万円未満が20%の世帯に拡大しました。これは、経営側の厳しい賃金抑制に加え、正規労働者が非正規に置き換えられ、今や全勤労者の34%=1780万人にも増大したからです。
 一所懸命働いても貧しくて結婚もできず子どもも作れず、雇用保険も適用除外の非正規労働者の犠牲の上に大企業は儲け続けてきたのです。特に若者の2人に1人が非正規という異常な事態は、「人間らしさ」の否定であり深刻な社会問題です。

 こうした状態の改善こそ、全労働者の今日的課題です。
 そのためには、(1)年収200万円未満をなくす時給1000円以上の実現、(2)労働者派遣法の抜本改正、(3)雇用保険−求職支援−生活保護の三層のセーフティネットの充実などが不可欠です。そしてそれは、労働者を安くこき使って貯め込んだ大企業の莫大な内部留保の3%(4.2兆円)程度の拠出で十分できるのです。
 米国のオバマ大統領は、高額所得者への増税で国民医療制度を創設すると宣言しました。今こそ、企業の社会的責任と「所得の再分配」の強化を求め、全労働者が奮起する時です。しかし麻生内閣は依然として市場経済万能論の新自由主義にしがみ付き、改革を止めるのでなく、改革を進化させる」としています。そして行き当たりばったりの15兆円補正予算で国民を選挙買収し、3年後からは消費税増税でその何倍も取り返そうとしているのです。当面する総選挙で、社民党の前進を含む与野党逆転で、何としても政策転換を図ろうではありませんか。




以 上